2025年1月1日
2025年 年頭挨拶
北海道労働者福祉協議会 理事長 杉山 元
みなさん、新年あけましておめでとうございます。
昨年を振り返りますと、元日に発生した能登半島地震では、石川県などを中心に甚大な被害をもたらすことになり、改めて、お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被災された多くの皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
さて、2024春季生活闘争では、33年ぶりに5%を超える賃上げ水準となり、2年連続で高水準の賃上げが行われました。しかしながら、食料・エネルギー価格高騰を受けた物価高などを背景に、生活が向上したと実感した勤労者は少数にとどまるとの調査結果もあり、また、大手企業と中小企業の賃上げ率の格差が拡大傾向にあることに懸念が示されており、持続的な賃上げが定着、可能となる経済・社会への転換が求められています。
私ども北海道労働者福祉協議会としましても、全ての働く者、生活者が「安心・安全」に暮らせる社会づくりをめざし、貧困や格差是正にしっかりと向き合い、中央労働者福祉協議会や加盟団体との連携を深め、社会的セーフティネットの充実や政策制度の実現等に取り組んでまいる所存です。そのためにも、労働者福祉事業と労働運動がともに運動する主体としての関係を強化し、これまで以上に関係各所の皆さまのお力をお寄せいただくことをお願い申し上げます。
最後に、期限まであと5年となる持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けて、国連は2025年を、2012年に続き2回目の「国際協同組合年」とすることを宣言しました。労福協においても、協同組合への理解促進に取り組むとともに、各地域で労働団体と福祉事業団体・協同組合との連携強化や相互の利用促進・共助拡大に取り組み、社会的課題の解決に向けて労福協の役割を果たしていく所存であります。
本年が皆さまにとって実り多い一年となりますことを祈念し、年頭の挨拶といたします。