
2025年3月7日
北海道知事宛「勤労者・道民の福祉向上にかかわる要請」に対する北海道からの回答を公表します!
北海道労働者福祉協議会(道労福協)では、毎年実施している「勤労者福祉向上キャンペーン」の一環として、勤労者・道民の福祉向上にかかわる政策・制度の改善に向けた北海道への要請活動を展開しています。
勤労者を取り巻く環境は、食料・エネルギー価格高騰を受けた物価高などを背景にした賃上げ機運の高まりから、2年連続で高水準の賃上げが行われたものの、生活が向上したと実感している人は少数にとどまり、所謂、大手と中小の賃上げ格差は拡大傾向にあります。
そのような中、本道では人口減少と高齢化が加速し、社会保障の持続可能性に揺らぎが生じております。加えて、地球規模の気候変動や激甚化する自然災害、国際紛争の長期化など、社会情勢をめぐる先行きの不確実性は高く、北海道で暮らし、働く人々の生活の安全は脅かされ、特に社会的に弱い立場・不安定な立場にある方々に深刻な影響を及ぼすことが懸念されます。とりわけ、中央労福協が行ったアンケート調査では、奨学金返済が結婚、出産、子育てにも影響を与え、少子化の一因となっていることが確認されており、これからの北海道を担う若者のキャリア形成、サポート環境の充実を図るため、奨学金制度の改善や返済支援に対する具体的な対応策、また、子どもの貧困対策やヤングケアラー支援の強化が急ぎ求められております。
道労福協では、こうした様々な社会課題に向き合い、今年度も「SDGs(持続可能な開発目標)の達成と協同組合の促進・支援」「大規模災害等の被災者支援と復興・再生および防災・減災対策の強化」「格差の是正、貧困のない社会に向けたセーフティネットの強化」「消費者政策の充実強化」「ディーセントワークの実現」「安心・信頼できる社会保障の構築」「くらしの安全・安心の確保」など、加盟団体を含む道内の労働者福祉セクター全体の意見として、政策課題の要望・要請事項を取りまとめ、今後の道政運営や2025年度の予算編成に反映させるべく北海道に対する要請を行いました。
つきましては、今次要請の結果を皆さんに周知したく、「2025年度 勤労者・道民の福祉向上にかかわる要請書」および道からの回答の内容、回答に対する道労福協としての評価・見解について別掲のとおり公表いたします。
● 別掲資料 「『2025年度勤労者・道民の福祉向上にかかわる要請』に対する道の回答への評価・見解について」
