2023年6月23日
北海道労働者福祉協議会 第63回定期総会が開催されました
北海道労福協は6月16日(金)、ホテルポールスター札幌において「第63回定期総会」を開催しました。
今次総会は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけ変更を踏まえ、対面での開催とし、役員25名、代議員38名が出席のうえ、議長に選出された留萌ブロック労福協の野呂代議員の進行により議事が進められました。
冒頭、主催者を代表して出村理事長より『コロナ禍において、勤労者の雇用と生活に関するセーフティネットに不足を感じることがあった。先日、昨年この場でお話させていただいた岸田首相が掲げる「新しい資本主義」の改訂案が提示されたところであるが、昨年同様、分配政策による格差是正に向けた具体的な内容は示されず、物価高が家計を圧迫し続けている状況も含め、生活の実態に即した支援策は不十分であると言わざるを得ない。だからこそ、私たちは労働者自主福祉運動を進め、助け合い、支え合いの活動を強化していかなければならない。』『最近では、デジタル化の進展により簡単、即座に借入れや保険の申込みができるようになっているが、金利が高く、必要な給付が受けられないことも多くある。新型コロナの「5類」変更を契機に、改めて対面の意義を確認し、各地域や職場において運動の輪を広げていただくようお願いしたい。』との挨拶がありました。
引き続き、議案審議を行い、2022年度の活動報告、および2023年度活動方針・予算等、全6議案について満場一致で確認され、総会を無事終了しました。
新型コロナウイルス感染症が確認されてから3年が経過し、私たちの生活習慣や価値観、社会は大きく変化しました。また、昨年のロシアによるウクライナ侵攻の影響は、更なる社会不安と物価高騰をもたらし、今後、人口減少や少子高齢化が本格化する中で、私たちを取り巻く環境はめまぐるしく変化していく可能性があります。
こうした状況に対し、私ども北海道労福協は、労福協構成団体等と幅広く連携して「共助」の輪の拡大を図りながら労働者自主福祉活動を継続・強化し、活動方針で掲げる「包摂的な社会の実現」に向けた取組みを力強く進めることによって、<北海道労福協2030年ビジョン>の具体化を目指します。
≪第63回定期総会メインスローガン≫
すべての働く人の幸せと豊かさをめざし、
連帯・協同で安心・共生の福祉社会をつくろう!!
◆北海道労福協の2023年度活動方針
【活動の基本】
1.安心して働きくらせる社会を目指します。
2.労働者福祉事業の促進と共助の輪の拡大を図ります。
3.支え合い、助け合う地域共生社会づくりを目指します。
4.人材の育成と財政基盤の確立を図ります。
5.組織強化に向けた運営・研修・教宣を図ります。
6.「2030年ビジョン」の具体化を図ります。
【具体的な活動】
1.安心して働きくらせる社会をめざして
(1)政策・制度改善要求の取り組みについて
(2)勤労者福祉向上キャンペーンの充実・強化
(3)学びと住まいのセーフティネットの拡充
(4)消費者運動との連携強化
(5)持続可能で、安心して暮らせる社会に向けて
2.労働者福祉事業の促進と共助の輪の拡大
(1)協同組合に対する認知度向上の取り組み
(2)協同組合の社会的役割の発揮に向けて
(3)労働者福祉事業と労働組合の連携強化 ~「ともに運動する」関係づくり~
(4)共助の輪の拡大 ~誰ひとり取り残さない社会に向けて~
3.支え合い、助け合う地域共生社会づくり
(1)ブロック労福協の運動強化
(2)ライフサポート活動の推進強化
(3)退職者・高齢者の社会参画の推進
4.人材の育成と財政基盤の確立
(1)運動を継承する人材の育成
(2)労働者福祉運動への女性参画促進
(3)財政基盤の確立
5.組織強化に向けた運営・研修・教宣
(1)総合企画調整機能の発揮
(2)諸会議の運営
(3)研修会・学習会等の開催
(4)情報の共有化および広報活動
6.「2030年ビジョン」の具体化
◆その他の主な議案
労働者福祉政策アドバイザーの委嘱について
2023年度 公認会計士の選任について