2020年1月1日
2020年 年頭挨拶
北海道労働者福祉協議会 理事長 出村 良平
新年明けましておめでとうございます。
日頃から北海道労福協の諸活動にご協力をいただき、ありがとうございます。とりわけ、昨年は、中央労福協が結成70周年を迎える節目の年にあたり、11月の総会では、「労福協の理念」と今後の活動の指針となる「2030年ビジョン」を決定し、次の10年の活動の方向性を打ち出しました。北海道労福協においても、11月の臨時総会において、「北海道労福協2030年ビジョン」の策定に向けて、「検討委員会」の設置を決定してきたところです。私たちは、この理念やビジョンに基づき、すべての働く人の幸せと豊かさをめざし、連帯・協同の力を結集し、「安心・共生の福祉社会」を実現するための取り組みを進めていく決意です。
しかし、世界では格差や貧困が広がり、社会の持続可能性の危機が深まり、日本でも自己責任論が蔓延し、「助けて」と言えない社会の空気が強まっています。今こそ、貧困をなくし「誰ひとり取り残さない」包摂的で持続可能な社会をめざすSDGsの目標達成や、「助け合い・支え合い」を社会に根づかせていくために、私たちが真価を発揮する時です。
そのためには、労働組合と協同組合がそれぞれの役割を果たすとともに、これまで以上に相互に連携していくことが重要です。労働運動と労働者福祉事業が「ともに運動する」関係を強化し、公的セーフティネットの強化との両輪で、安心して働き、暮らせる地域共生社会をつくっていくことが必要です。
北海道は、少子高齢化も全国に先駆けて進んでゆきます。北海道労福協は、これからも「福祉はひとつ」という原点を大切にし、それぞれの多様性を認め合いながら、労働運動と労働者福祉事業をはじめ、消費者運動、NPO・市民運動などを”つなげる”役割を果たしていきたいと考えています。今年もよろしくお願い致します。