2023年1月1日
2023年 年頭挨拶
北海道労働者福祉協議会 理事長 出村 良平
新年明けましておめでとうございます。
昨年もまたコロナとの闘いの1年でしたが、一方では、対面での取り組みが少しずつできるようになるなど前進もできた1年であったように思います。
しかし、度重なる新型コロナウィルスの感染拡大によって、社会的に弱い立場にある人々ほど深刻な打撃を受けてきていますし、昨今の物価高がさらに追い打ちをかける状況が続いています。
北海道労福協は、人への投資、奨学金制度の改善等、分配政策の拡充を求めてきました。しかし、政府は、分配政策の拡充どころか防衛費の大幅増額の方向を決定し、財源確保の結論については先送りされましたが、増税の方向性や国債の発行も検討されつつあります。拙速な方針を撤回し、再検討を強く求めるものです。
昨年も、北海道労福協は多くの皆さんの協力を得て、奨学金の電話相談を実施しましたが、結果、相談者からは、経済的に困窮し奨学金の返済に困難をきたしている深刻な声が多数寄せられました。中央労福協も第3期の「奨学金返済・学費負担軽減」の運動に取り組んでいますが、引き続き、中央労福協とも連携し制度の改善と返済困難者への支援の取り組みを進めていきます。
また、勤労者の雇用の安定と生活支援のために、北海道知事宛てに要請行動も実施しました。政府や地方自治体も様々な施策を打ち出してはいますが、時限的・特例的なものが多く、根本的解決に至っていません。引き続き、要請行動等の取り組みを通じて勤労者、生活者の雇用と生活のセーフティーネット充実を求めていきます。
私たち北海道労福協は、連帯・協同の力を結集し、「安心・共生の福祉社会」をめざして活動を続けてきています。今年も労福協、労働団体、福祉事業団体がこれまで以上に連携を深め、自主福祉活動の強化と暮らしなんでも相談事業を通じながら、働くもの、生活者の暮らしが改善されるよう一丸となって取り組みを進めていく決意です。
新しい年もどうか昨年同様、北海道労福協の諸活動に対するご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、新年のご挨拶と致します。